こんな人は投資に向かない
この記事を監修した専門家
ウェルスパス投資顧問代表 渡邉
ウェルスパス投資顧問
複数の大手外資系証券会社で日本株式ディーリング業務に計20年以上従事。運用結果がシビアに評価される中で最大1,000億円の運用を任される。特に、成長株の分析及び投資戦略が得意。
現在は、ウェルスパス投資顧問(関東財務局長(金商)第3014号、一般社団法人日本投資顧問業協会所属)の代表 兼 銘柄分析者 兼 投資助言者として会員へアドバイスを行う。
公式サイト

投資に向かない人のパターンとして4つあります。

以下の4つのパターンのうちいずれかに該当していた場合は、投資ができないというわけではありませんが、実際に取り組む際には注意が必要となりますので、一つずつチェックしていきましょう。

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計画性がない人

何をするにも行き当たりばったりで計画性がない人は投資に向きません。

投資はそもそも中長期的な視野で取り組んで資産を増やす方法です。計画的に資産を運用するのが基本になるので、目の先のことにこだわってむやみやたらに資金を動かしてしまうと失敗する可能性が高まります

どのお金をいつどのようにして投資に使うのかを長い目で見て考える習慣を持ちましょう。

目先のことしか見えない人は、投資をして損失が生じると焦ってしまい、すぐに別の資金を動かして利益を生み出さなければならないというプレッシャーに駆られがちです。リスクが高いのか低いのかも十分に考えないまま投資して、失敗を繰り返してしまう可能性が高いと言えます。

また、計画性がない人は余剰資金以外も投資に使ってしまう傾向もあります。生活に必要な資金や老後の生活や育児のために貯めておいたお金まで投入してしまい、さらには損失を出して資産を失ってしまうことあるので注意しましょう。

計画的な資金管理の結果、剰余資金がある場合のみ投資を開始することが大切です。

損には鈍感だが利益には即決の人

物事の判断基準として、利益を得られると思ったら即決できる一方で、損になることや損をする可能性があることに対して鈍感な人は、投資に向いていません。投資では利益を出すことよりも損をなくすことの方が重要になるからです。

余剰資金を運用するのが原則だとはいえ、元手を失ってしまったら投資を継続することはできません。いかにして損失を出さないようにするかという考えで着実に運用することで、飛躍的に大きな資産形成ができるようになります。

目の前に大きな利益を得られそうな投資が存在したときに真っ先に飛びついてしまう人は、その裏に潜んでいるリスクを認識しないまま資産を投入してしまいがちです。

投資は一般的に「ハイリスクハイリターン」「ローリスクローリターン」です。大きな利益になる投資を冷静になって分析してみると、大きな損失を生むリスクもあるのに気付くでしょう。

損に鈍感な性格だと、ハイリターンの投資に大きな金額をつぎ込んでしまい、予想外の結果で大損をしてしまうという道を歩んでしまいやすいタイプなので注意しなければなりません。

お値打ち価格・過去の指標にこだわる人

日常の行動を見返してみたときに、お値打ち価格の商品やサービスについ飛びついてしまうという人もいるでしょう。

「以前はこのくらいの値段だった、今はそれよりも安いから買おう」などというように、過去の指標にこだわって判断をする習慣がある人は少なくないでしょう。このような考え方が板についている人も、投資にはあまり向いていません。

投資では「価格が下がっているから資金を投入すれば良い」とは一概に言えません。それからさらに価格が下がってしまって損をすることも十分にあり得ます。急激な価格の低下が見られてお得だと思って買ってみたらそのまま暴落するというケースも多いのです。

お値打ち価格にこだわる人はリスクを考えずに資金を使ってしまいがちなので気をつけましょう。

また、過去の指標にこだわる人は、状況に応じた柔軟な考え方ができないという点でも投資に向いているとは言えません。

「過去のパターンがこうだったからきっとこうなるはずだ」と予想するのは投資では一般的な方法の一つになっています。しかし、それにこだわり過ぎたために過去のケースと現在のケースでの違いを見抜けず、実は大きなリスクがあるのに気づかないことがあるのです。

投資では、今から先に向く中長期的な視野を持って取り組めることが重要となります。

情報を求めようとしない人

また、情報に対して貪欲でない人も投資には向いているとは言えません。

投資はギャンブルではなく、これからどんな変化が起こるかを予想して資金を投入することにより高い確率でリターンを得られるようにするものです。そのためには根拠となる情報を収集して総合的な判断をすることが必要になります。

例えば、株式投資なら企業の経営状況や業界の動向、国による規制のあり方や海外における関連分野の状況などを知ることで予想を立てられるようになります。株価の推移をチャートで分析して値動きを見極めることも重要です。

意欲的に情報を集めて分析できる人は、投資に前向きに取り組めるでしょう。このような形で情報を積極的に集めると、リスクを最小限にできるようにもなります。

一方、情報に対する貪欲さがない人は、なかなか成功できないので注意が必要です。情報を求めようとせずに何となく投資をしたり、信憑性の薄い情報を鵜呑みにして資金を入れてしまったりするとリスクは高くならざるを得ません。

基本的な姿勢から切り替えなければ、投資によって資産を増やすのは容易ではないでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

あなたが4つのパターンに当てはまっていると感じた場合は、投資スタンスを見直すきっかけにしてください。

それでも不安がある場合は、投資の専門家である投資顧問に助言を求めるのもアリでしょう。